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こんにちは、鈴木です。

今回は、おすすめの本を紹介します。

「面白い」というより、「勉強になる」本かもしれません。

                                                                                                                                                                     

わかりあえないことから.JPG

                                                                                                                                                                    

劇作家であり、演出家である、平田オリザさんの著書です。

「コミュニケーション能力」ってなんだろう?というテーマです。

                                        

「コミュニケーション能力って何ですか?」と聞かれて

きちんと自分なりの答えを返せるでしょうか?

そんな疑問のヒントになるような本です。                                    

「わかりあう」ということに重点が置かれてきたコミュニケーションですが、

そもそも「わかりあえない」ところからコミュニケーションを出発することを

考えてみたいということが書かれており、演劇の例を交えながらの説明は非常に

説得力があり、新しい角度からコミュニケーションについて勉強できます。

「なるほどなぁ」と唸りながら読んでしまう一冊です。

                                                                                                                                                                    

具体と抽象.JPG

                                                                                                                                                                    

つぎは、細谷功さんの著書「具体と抽象」です。

この本を読んだきっかけは、ある方が

「○○先生は頭が良すぎるからレベルの高い抽象的な表現をする場合があって、

われわれ凡人ではついていけないことがある」とお話をされていたことから

「抽象」という言葉に興味を持ち始めました。

(ちなみに、凡人といったその方は京都大学を卒業された士業の先生です。

私からみれば、どちらもとてつもなく頭が良いのになぁと思っていました。)

「抽象的」というのは具体的でわかりやすく表現できないという意味で、

むしろ賢くないのでは??なんて頭の悪い私は思ってしまったのですが、

この本を読んで、「抽象化」ということの重要性、反対に「具体化」することの

重要性も勉強することができました。

数学なんて役に立たない、国語の文章読解なんて役に立たない、

大学の一般教養や、哲学、古典の勉強なんて役にたたないなど、

難しいものを「役に立たない」という言い訳で努力から逃げていた自分にも

気づかされました。

「この人の言っていることは抽象的で具体性がない、この人は頭が悪いから

どうしようもない」なんて思ってしまうと、実は自分の理解より高いレベルで

物事を考えているのであって、頭が悪いのは自分であるということもあるという

ことがわかりました。

難しそうに見えますが、4コマ漫画を交えて、分かりやすく表現されています。

どれだけ具体的に表現できるかということばかり考えてきましたが、

抽象的に考える訓練もしながら、考える力を磨いていきたいなと思いました。

租税法.JPG

最後の一冊はおすすめというわけではなく、これから読んでいく本です。

この、金子先生の「租税法」の本を知らない人が租税法を勉強したことがあると言ったら

その人は、絶対に勉強したことないうそつきだと断定できる。というくらい重要な本だそうです。

私は4月から税法の勉強をはじめています。

この本は、「租税法のバイブル」と呼ばれているそうですが、

税法と関わるなら一生関わる本であるけれども、はじめはさっぱりわからないこともあるそうです。

辞書代わりに使い続け、自分自身が成長した時にこの本の意味が少しずつ理解できる。

実務家としても、勉強するうえでも、成長する都度この本の素晴らしさに気づかされると

先生から説明を受けました。

正直、今の私には「分厚い本だ」という印象と、「あらゆる税金について書かれているなぁ」

という印象しか抱けません。

一生懸命努力して、この本の素晴らしさに早く気付けるようになりたいです。